空き巣・侵入窃盗

「年末年始は空き巣が増える」は本当か。東京4年分の月別データで確かめた

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A park after heavy snow at night, an empty bench and a lit lamppost throwing a pool of light across the untouched snow, the windows of the h
Photo: Wilfredor / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的統計をAIが調べて整理しました(防犯グッズ・商品の紹介はしていません。出典は末尾)。

「年末年始は空き巣に注意」とよく言われます。では実際に、12月や1月に侵入窃盗は増えているのでしょうか。東京の2022年から2025年の月別データを確かめると、12月の侵入窃盗は年間の8.8%。12か月の平均の8.3%と、ほとんど差はありませんでした。

3行でわかる

  1. 東京の侵入窃盗を2022〜2025年の4年分で見ると、12月は年間の8.8%、1月は7.9%で、12か月の平均(8.3%)と大きな差はなかった。
  2. 2025年の東京では、侵入窃盗が最も多かったのは9月(279件)、最も少なかったのは11月(178件)で、12月は213件だった。
  3. 米国の研究では、主な犯罪には季節の波があるが、その形は地域によって異なり、環境と社会の両方の要因が関わっていた。

01犯罪者側から見ると何が起きているか

侵入する側が狙うのは、季節よりも「留守」と「無締り」です。長く家を空ける時期や、窓を開けたままにしやすい時期に、隙が生まれます。

年末年始は帰省や旅行で家を空ける人が増えるため、注意が呼びかけられます。ただし、データで見ると12月に大きく増えているわけではありません。

侵入窃盗は全国で1日に約47件起きています。特定の季節だけ気をつけるのではなく、一年を通じた備えが必要です。

02研究と統計でわかっていること

東京のデータでは、年末年始に侵入窃盗がはっきり増える傾向は見られませんでした。

8.8%東京の侵入窃盗のうち12月の割合(2022〜2025年)
8.3%12か月の平均(1か月あたり)
約47件全国で1日に起きた侵入窃盗(2025年)

警視庁(2022〜2025年)[1]

東京の侵入窃盗の月別件数を4年分集計すると、12月は年間の8.8%、1月は7.9%だった(12か月の平均は8.3%)。2025年は年間2,698件で、最多は9月の279件、最少は11月の178件、12月は213件、1月は203件だった。空き巣に限っても12月は9.0%、1月は7.4%だった。

対象: 東京で警察が認知した侵入窃盗 / 限界: 東京のみのデータで、割合は本記事での集計。

McDowallら(2012)[2]

米国の都市の犯罪を分析し、主な犯罪にはどれも季節の波があり、多くは似た周期をたどることを示した。ただし季節の波は気温の違いだけでは説明できず、環境と社会の要因が組み合わさって、地域ごとに異なる形になるとしている。

対象: 米国の都市の犯罪統計 / 限界: 米国のデータ。

警察庁(2025年)[3]

侵入窃盗は4万7,233件(前年比+9.8%)で、1日あたり約47件。住宅を狙った侵入窃盗は1万7,152件(同+7.2%)。空き巣は侵入窃盗全体の約4分の1を占めた。

対象: 全国の警察が認知した侵入窃盗 / 限界: 月別の全国集計は公表されていない。

03お金をかけずに今日からできること

季節を問わず施錠を習慣にし、家を長く空けるときだけ、留守を目立たせない工夫を足します。

1

短い外出でも施錠する

ゴミ出しや近所への用事でも、窓と玄関に鍵をかけます。

所要 習慣

2

長く家を空ける前に郵便物を止める

帰省や旅行の前に、新聞や郵便物の配達を止める手続きをします。

所要 10分

3

留守中の明かりを工夫する

タイマーで照明をつけるなど、夜に真っ暗な状態が続かないようにします。

所要 5分

04習慣にするコツ

「年末だから気をつける」ではなく、「長く家を空けるときに気をつける」と考えることです。夏休みや連休も同じです。

05よくある質問

年末年始は空き巣が増えますか

東京の4年分のデータでは、12月の侵入窃盗は年間の8.8%で、12か月の平均(8.3%)とほとんど変わりませんでした。

侵入窃盗が多い季節はありますか

研究では犯罪に季節の波があるとされますが、その形は地域によって違います。東京の2025年は9月が最も多くなっていました。

長く家を空けるときの備えは

郵便物の配達を止め、タイマーで照明をつけるなど、留守を目立たせない工夫をしましょう。

出典

  1. 警視庁. 「警視庁の統計(令和7年)」第43表 窃盗手口別認知件数(月別及び時間帯別). https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei/reiwa_7.files/kt43.xlsx
  2. McDowall, D., Loftin, C., & Pate, M. (2012). Seasonal Cycles in Crime, and Their Variability. Journal of Quantitative Criminology, 28(3), 389-410. https://doi.org/10.1007/s10940-011-9145-7
  3. 警察庁. 「住まいる防犯110番」侵入犯罪の現状. https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1_main.html