AI時代の防犯

マッチングアプリの出会いが詐欺に変わるとき。SNS型ロマンス詐欺546億円の手口と心の隙

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Please Just Don't Play With Me!
Photo: Diogo Rodrigues Gonçalves from São Bernardo do Campo, Brasil / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的統計をAIが調べて整理しました(防犯グッズ・商品の紹介はしていません。出典は末尾)。

マッチングアプリやSNSで知り合い、毎日やさしいメッセージを交わす。一度も会っていないのに、いつの間にか「投資」や「トラブル」でお金を送っている。2025年、SNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円にのぼりました。被害は男性が約6割を占めています。

3行でわかる

  1. 2025年のSNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円で、前の年より件数・被害額とも約4割増えた。
  2. 最初の接触ツールはマッチングアプリが1,846件で最多。接触の9割以上はダイレクトメッセージで、被害時の連絡ツールはLINEが9割以上だった。
  3. 高齢の被害者に関する研究のまとめでは、社会的な孤立、配偶者との死別、感情的なもろさが共通する背景として挙げられている。

01犯罪者側から見ると何が起きているか

だます側は、恋愛感情や親しみを育てることに時間をかけ、相手が「この人を信じたい」と思った段階でお金の話を持ち出します。

SNS型ロマンス詐欺は、SNSなどを通じて対面しないままやりとりを重ね、恋愛感情や親近感を抱かせてお金をだまし取る詐欺です。

警察庁の統計では、2025年の最初の接触ツールは、マッチングアプリ、Instagram、Facebookの3つで全体の約7割を占めました。最初の接触手段の9割以上はダイレクトメッセージで、被害時の連絡はLINEが9割以上でした。

会ったことがない相手から、例えば次のような話が出たら注意が必要です。

02研究と統計でわかっていること

ロマンス詐欺は増え続け、入り口はマッチングアプリとDMに集中しています。孤立や喪失感など、心の状態が被害の背景になることがわかっています。

5,645件SNS型ロマンス詐欺の認知件数(2025年)
546.4億円被害額(2025年)
1,846件最初の接触がマッチングアプリだった件数
93.8%被害時の連絡ツールがLINEだった割合

警察庁(2025年の統計)[1]

SNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円で、前の年より件数が47.6%、被害額が36.3%増えた。被害者は男女とも40代から60代が多く、男性が約6割。お金を渡す手段として暗号資産で送る形が大きく増え、2,177件となった。

対象: 全国の警察が把握した件数 / 限界: 届け出のあった被害のみの数字。

PopeとSeto(2026)[2]

高齢者のロマンス詐欺被害を扱った8つの研究をまとめた。ロマンス詐欺の標的になった高齢者は、社会的な孤立、配偶者との死別、感情的なもろさを抱えていることが多かった。最も被害に遭いやすいとは限らないが、特有のリスクと影響があるとしている。

対象: 8つの実証研究のまとめ / 限界: 研究の数が少なく、主に海外の研究。

Huangら(2026)[3]

電話・通信の詐欺の被害者71人への聞き取りから、だまされる過程を「信頼させる」「感情を操る」「行動を自分で止められなくなる」の3段階に整理した。期待や不安が膨らむ流れが語られていた。

対象: 被害者への聞き取りと大学の調査 / 限界: 中国での研究で、被害の後に振り返った回答。

03お金をかけずに今日からできること

恋愛の気持ちとお金の判断を切り離すための決まりを、前もって作っておきます。お金はかかりません。

1

会ったことのない相手には送金しない

どんな理由があっても、実際に会ったことのない相手にはお金を送らない、と自分で決めておきます。

所要 0分(決めておくだけ)

2

ビデオ通話や写真の検索で確かめる

相手の写真を画像検索にかけたり、ビデオ通話を求めたりして、本人かどうかを確かめます。ただし映像も偽物の可能性があるので、送金の判断材料にはしません。

所要 10分

3

お金の話が出たら、誰かに話す

相手から投資やお金の話が出たら、家族や友人に話します。迷ったら警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談します。

所要 数分

04習慣にするコツ

寂しさを感じているときほど、判断を一人で抱え込まないことです。相談できる相手を持っておくことが、何よりの備えになります。

05よくある質問

ロマンス詐欺はどれくらい起きていますか

警察庁によると、2025年のSNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円でした。前の年より約4割増えています。

どこで出会うことが多いですか

2025年の最初の接触ツールはマッチングアプリが最も多く、Instagram、Facebookと合わせて約7割を占めました。

どんな人が狙われやすいですか

高齢者を対象にした研究のまとめでは、社会的な孤立や配偶者との死別などが背景として挙げられています。ただし被害は40代から60代が多く、誰にでも起こりえます。

出典

  1. 警察庁. 「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年5月22日). https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2025.pdf
  2. Pope, T., & Seto, C. H. (2026). From swipe to swindle: a narrative review of research on older adult victims of romance fraud. Journal of Elder Abuse & Neglect, 38(4), 423-443. https://doi.org/10.1080/08946566.2026.2690996
  3. Huang, Y., Gao, J., Zhou, Y., He, Q., & Gao, X. (2026). Psychological Processes of Telecommunications Fraud: Development of a Three-Stage Framework. Journal of Medical Internet Research, 28, e87395. https://doi.org/10.2196/87395