留守中の空き巣を防ぐ旅行前チェック。留守を見抜く手口と対策

留守を見抜かれないことが、空き巣対策の出発点です。警察庁によると、侵入者が留守を確かめる方法で最も多いのは、意外にも「インターホンを鳴らしてみる」ことです。旅行や帰省の前は、郵便物や明かりなど「留守のサイン」を消しておきます。
3行でわかる
- 侵入者の下見のチェック項目の1つ目は「留守かどうか」です。
- 郵便受けに溜まった新聞や手紙は、留守を知らせるサインになります。
- 英国の研究では、鍵と照明を組み合わせた家ほど、こじ開ける侵入から守られていました。
01犯罪者側から見ると何が起きているか
空き巣は、人と顔を合わせずに済む家を探しています。だから侵入の前に、留守かどうかを確かめる手間を惜しみません。
警察庁によると、侵入者の下見のチェック項目は「留守かどうか」「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」です。留守を見抜く方法には次のようなものがあります。
- インターホンを鳴らして、出てくるか確かめる
- 郵便受けに新聞や手紙が溜まっていないか見る
02研究と統計でわかっていること
留守のサインを消し、鍵と明かりを組み合わせることが効果的です。英国の研究では、この組み合わせの普及が空き巣を減らしたと強く示されました。
警察庁「侵入者プロファイリング(心理と行動①)」[1]
侵入者は下見を行うことが多く、留守かどうかを確かめます。留守を見抜く方法で最も多いのは「インターホンで呼んでみる」ことで、郵便受けに新聞や手紙が溜まっているのも危険だとしています。
対象: 警察庁の防犯サイトの解説 / 限界: 元になった調査の詳細はこのページには書かれていません。
Tseloniら(2017, Crime Science)[2]
英国の1992〜2011/12年の犯罪調査で、ドアと窓の鍵に防犯照明を組み合わせた家が増えるにつれ、こじ開ける侵入が減りました。著者らは、防犯設備が空き巣の減少をもたらした強い証拠があると結論づけています。
対象: イングランド・ウェールズの全国犯罪調査 / 限界: 英国のデータです。
Tseloniら(2017, Security Journal)[3]
単体で効果が大きかったのは屋外の照明とドアの二重ロックで、鍵と照明などの組み合わせは、対策のない家より20倍以上守られていました。
対象: 2008〜2012年の全国犯罪調査 / 限界: 日本の住宅にそのまま当てはまるとは限りません。
03お金をかけずに今日からできること
出かける前に「留守のサイン」を1つずつ消すことです。新聞、郵便、明かり、窓の4つを確認します。
新聞と郵便物を止めるか、預ける
新聞は配達を止め、郵便物は家族や近所の人に取ってもらいます。
所要 10分
隣の人に留守を伝える
見慣れない人や車に気づいてもらえます。
所要 2分
すべての窓と鍵を確認し、雨戸を閉める
長く空ける日ほど、2階や小窓まで確認します。
所要 5分
SNSに旅行中であることを書き込まない
写真は帰ってから載せると、留守を知らせずに済みます。
所要 0分(習慣だけ)
04習慣にするコツ
旅行前の確認をチェックリストにして、毎回同じ順番で行うことです。年末年始や連休の前に見直します。
- 「新聞・郵便・隣・窓・SNS」の5つを旅行の持ち物リストに書き加える。
- 帰省の多い時期は、近所の人と互いに郵便受けを見合う。
- 帰宅したら、窓や鍵に変わったところがないか確かめる。
「数日なら大丈夫」と考える人は少なくありません。侵入者はその数日を見抜こうとしています。近所の目の効果は「近所づきあいは防犯になるのか」で紹介しています。
05よくある質問
空き巣はどうやって留守を確かめるのですか?
警察庁によると、最も多いのはインターホンを鳴らして確かめる方法です。郵便受けに溜まった新聞や手紙も、留守を知らせるサインになります。
旅行前に何をすればいいですか?
新聞と郵便物を止める、隣の人に伝える、すべての窓と鍵を確認して雨戸を閉める、SNSに旅行中と書かない、の4つが基本です。
留守中に明かりをつけておくと効果がありますか?
英国の研究では、鍵と防犯照明を組み合わせた家ほど侵入から守られていました。屋外の照明は単体でも効果の大きい対策でした。
インターホンが鳴って誰もいなかったら?
いたずらと決めつけず、安全を確保したうえで周りに不審な人がいないか確かめましょう。気になる場合は#9110に相談できます。
出典
- 警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング(心理と行動①)」. https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_1.html
- Tseloni, A., Farrell, G., Thompson, R., Evans, E., & Tilley, N. (2017). Domestic burglary drop and the security hypothesis. Crime Science, 6. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7089640/
- Tseloni, A., Thompson, R., Grove, L., Tilley, N., & Farrell, G. (2017). The effectiveness of burglary security devices. Security Journal, 30(2), 646-664. https://doi.org/10.1057/sj.2014.30