夜道・つきまとい

つきまといは誰から始まるのか。被害の統計と、早めに相談する理由

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Pedestrian path located right on the edge of the main road of Ngawi city
Photo: YT Arty / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的統計をAIが調べて整理しました(防犯グッズ・商品の紹介はしていません。出典は末尾)。

つきまといの多くは、見知らぬ人ではなく知り合いから始まります。内閣府の令和5年度の調査では、加害者で最も多いのは元交際相手で、職場や学校の関係者が続きました。おかしいと感じた早い段階で、記録を残し、人に話すことが身を守る第一歩です。

3行でわかる

  1. つきまとい等の被害に遭ったことがある人は10.2%、女性では14.0%でした。
  2. 加害者は元交際相手が23.9%で最も多く、職場(21.6%)、学校(17.9%)の関係者が続きます。
  3. 相談しなかった人の45.0%は「相談するほどのことではない」と考えていました。周りの支えは心身への影響をやわらげることが研究で示されています。

01犯罪者側から見ると何が起きているか

つきまといの多くは、もともと関係のある相手から始まります。知り合いだからこそ、加害者は相手の職場や生活の流れを知っています。

内閣府の調査で被害者に加害者との関係を聞くと、知り合いが中心でした。

知り合いだからこそ、被害者は「大げさにしたくない」と迷いやすくなります。その迷いが、相談を遅らせる原因になりやすいのです。

02研究と統計でわかっていること

つきまといは珍しい被害ではなく、命の危険を感じる人も少なくありません。そして、周りの支えがあるほど心身への影響は小さくなります。

14.0%つきまとい等の被害経験がある女性(内閣府、令和5年度)
27.9%被害者のうち命の危険を感じた人
13.0%被害者のうち警察に連絡・相談した人
45.0%相談しなかった理由が「相談するほどのことではない」だった人

内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」(令和5年度)[1]

被害経験がある人のうち、77.7%は誰かに相談していました。相談先は友人・知人が53.5%で最も多く、警察は13.0%でした。相談しなかった人の理由は「相談するほどのことではない」45.0%、「相談してもむだ」30.0%、「どこに相談してよいかわからない」18.3%でした。

対象: 全国の18〜59歳(回答2,950人、被害経験者301人) / 限界: 本人の回答に基づく調査です。

Nguyenら(2012)[2]

1,068人の調査で、つきまといの被害は心身の不調やトラウマと結びついていました。一方で、周りからの支えは不調の少なさと結びついており、被害の影響は、対処の仕方と支えの十分さを通して変わることが示されました。

対象: 米国の回答者1,068人 / 限界: 回答者の自己申告に基づく米国の調査です。

03お金をかけずに今日からできること

「おかしい」と感じたら、記録し、人に話し、相談先を知っておくことです。相手に合わせて我慢を続ける必要はありません。

1

日時・場所・されたことを記録する

メモやスクリーンショットで残します。相談するときの大切な材料になります。

所要 毎回1分

2

信頼できる人に話しておく

家族や友人、職場の人に状況を伝えます。支えがあることは、心身への影響をやわらげます。

所要 10分

3

警察相談専用電話 #9110 の番号を登録しておく

緊急ではない段階でも相談できます。身の危険を感じたら迷わず110番です。

所要 1分

4

帰り道や時間を時々変える

決まった時間と道を避けることで、待ち伏せを避けやすくします。明るく人通りのある道を選びます。

所要 0分(習慣だけ)

04習慣にするコツ

「大げさかも」と思った時点で、記録と相談を始めることです。小さな段階で動くほど、選べる手段が増えます。

「相談するほどのことではない」と考える人は少なくありません。調査でも、相談しなかった理由の1位でした。夜道の安心については「街灯を明るくすると犯罪は減るのか」も参考にしてください。

05よくある質問

つきまといはどんな相手からが多いのですか?

知り合いからが中心です。内閣府の令和5年度の調査では、元交際相手が23.9%で最も多く、職場・アルバイトの関係者21.6%、学校・大学の関係者17.9%が続きました。

つきまといに遭ったらどこに相談すればいい?

身の危険を感じたら110番、緊急でなければ警察相談専用電話の#9110に相談できます。家族や友人など身近な人に話しておくことも大切です。

相談するほどのことか迷います。

迷った時点で相談してかまいません。調査では、相談しなかった人の45.0%が「相談するほどのことではない」と考えていました。早い段階ほど選べる手段が増えます。

記録は何を残せばいいですか?

日時、場所、されたこと、相手の様子をメモに残し、メッセージや着信はスクリーンショットで保存します。相談するときの材料になります。

出典

  1. 内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査報告書」(令和5年度調査、令和6年3月) Ⅱ-4 特定の相手からの執拗なつきまとい等の被害経験. https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/r05/r05danjokan-6.pdf
  2. Nguyen, L. K., Spitzberg, B. H., & Lee, C. M. (2012). Coping with obsessive relational intrusion and stalking: The role of social support and coping strategies. Violence and Victims, 27(3), 414-433. https://doi.org/10.1891/0886-6708.27.3.414
  3. 警察庁「令和7年版 警察白書 第2章 生活安全の確保と犯罪捜査活動」(ストーカー事案への対応). https://www.npa.go.jp/hakusyo/r07/honbun/html/bb2212000.html