空き巣・侵入窃盗

空き巣に入られたら最初にすること。研究でわかった「危険な1週間」と、今日からできる4つの行動

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住宅の玄関ドア
Photo: NPS Photo / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的統計をAIが調べて整理しました(防犯グッズ・商品の紹介はしていません。出典は末尾)。

空き巣に入られたら、何をすればいいか分からず動けなくなる人は少なくありません。研究では、被害から1週間ほどは、同じ家や近所がまた狙われやすいとわかっています。落ち着いて、今日からできることを順番に進めましょう。

3行でわかる

  1. 空き巣の被害から1週間ほどは、同じ家が再び狙われる可能性が平均より高まります。
  2. 危険は近所にも広がるため、自分の家だけで抱え込まないことが大切です。
  3. 安全の確保・110番・現場の記録・鍵の見直し・近所への連絡は、お金をかけずに今日からできます。

01犯罪者側から見ると何が起きているか

空き巣犯の多くは、一度うまくいった家にまた戻ります。勝手を知っていて、リスクが低く感じられるからです。危険は近所にも広がります。

犯罪学では、この現象を「ブースト仮説」と呼びます。同じ犯人が、以前に成功した家へ再び向かうという説明です。カナダ・エドモントンの解決済み事件を分析した研究では、被害から7日以内に同じ住所で起きた再被害のうち、83.3%が最初と同じ犯人によるものでした[1]。犯人にとって、その家は「入り方も、何があるかも分かっている家」になっているためです。

このため、危険は被害に遭った家だけでなく、近所にも広がります。研究の詳しい内容は「一度入られた家はまた狙われるのか」でも紹介しています。

02研究と統計でわかっていること

空き巣の被害から1週間ほどは、再被害の危険が特に高まります。危険は同じ家だけでなく、近所にも及びます。

7.5倍被害から1週間以内に同じ家が再び狙われる可能性(偶然に起きる場合との比、カナダ)
83.3%1週間以内に起きた再被害のうち、最初と同じ犯人による割合(カナダ)
700m・7日間近隣の家でも危険が高まる範囲と期間(カナダ)

Emeno, Pullman & Bennell(2025)[1]

カナダ・エドモントンの解決済み住宅侵入窃盗847件を分析しました。同じ住所での再被害は、1週間以内に起きるオッズが偶然の期待値の7.5倍で、そのうち83.3%は最初と同じ犯人によるものでした。犯行地点から700メートル以内の家でも、7日間ほど危険が高まっていました。

対象: 2007〜2008年に解決した住宅侵入窃盗847件(犯人が特定された事件のみ) / 限界: 住宅侵入窃盗全体のうち解決したのは一部(研究では約10.6%)で、未解決・届け出のない被害は含まれません。

Glasner, Johnson & Leitner(2018)[2]

オーストリア・ウィーンの集合住宅での侵入窃盗(約1万4,500件)を分析したところ、カナダとは別の国のデータでも同じパターンが確認されました。同じ住所で1日以内に再び被害が起きた件数は、偶然に期待される件数の99倍近くに達し、時間がたつほど、距離が離れるほど、この比率は下がっていきました。

対象: 2013〜2016年のウィーンの集合住宅での侵入窃盗 / 限界: 集合住宅のデータで、一戸建てには単純に当てはまらない可能性があります。

Kunst & Hoek(2024)[3]

空き巣被害者の心理的な負担について10件の研究をまとめたレビューです。被害による心理的な負担は、女性であること、再被害への恐怖、住まいが壊された度合いと関連していました。一方で、警察の対応に納得できたと感じた人ほど、負担が軽い傾向が複数の研究で示されています。

対象: 空き巣被害者を調べた研究10件、参加者合計1,511人 / 限界: 対象研究の多くが古く、方法論の質も一定でないため、著者らも「確定的な結論には時期尚早」としています。

03お金をかけずに今日からできること

安全の確保・110番・現場の記録・鍵の見直し・近所への連絡を、被害の直後に済ませることが大切です。

1

安全を確かめてから110番する

犯人がまだ家の中にいる可能性があります。中に入らず、安全な場所に移ってから110番しましょう。何がいつ、どこで起きたかを落ち着いて伝えます。

所要 当日・すぐ

2

現場を触らず、スマホで記録する

警察が来るまで、荒らされた場所や壊れた鍵・窓はそのままにします。片づける前に、被害の様子を写真に残しておくと、被害届や保険の手続きにも役立ちます。

所要 10分

3

鍵と侵入口をすぐに見直す

合鍵の保管場所を知られた可能性や、鍵付きの物が盗まれた可能性があれば、鍵の交換を検討します。壊れた窓や鍵は、応急でも入れない状態にしてからその日を終えます。

所要 当日〜数日以内

4

近所に一声かける

危険が高まるのは自分の家だけではありません。近所にも被害を伝え、しばらく施錠や照明に気をつけてもらいましょう。見守りの効果は「近所づきあいは防犯になるのか」でも紹介しています。

所要 10分

04習慣にするコツ

「最初の1週間は特に警戒」と決め、落ち着かない気持ちも自然な反応として受け止めます。

05よくある質問

空き巣に入られたら、まず何をすればいいですか?

犯人がまだ家の中にいる可能性があるので、中に入らず安全な場所からすぐ110番します。警察が来るまで、荒らされた場所は触らずスマホで記録しておきましょう。

鍵はすぐに交換すべきですか?

合鍵の保管場所や、鍵のついた物が盗まれた可能性があるなら、早めの交換を検討しましょう。研究では、犯人が家の勝手を知っていることが、再び狙われる理由の一つと考えられています。

近所に被害を伝える必要はありますか?

あります。研究では、最初の被害から1週間ほど、半径700メートル以内の家でも被害の危険が高まることがわかっています。自分の家だけで抱え込まないことが大切です。

気持ちが落ち着かないのは普通ですか?

自然な反応です。研究では、警察対応に納得できた人ほど心理的な負担が軽い傾向が報告されています。つらさが長く続くときは、専門家への相談も検討してください。

出典

  1. Emeno, K., Pullman, M., & Bennell, C. (2025). Examining the Boost Account for Repeat and Near Repeat Burglary in Canada. International Criminal Justice Review, 35(1), 29-42. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11661938/
  2. Glasner, P., Johnson, S. D., & Leitner, M. (2018). A comparative analysis to forecast apartment burglaries in Vienna, Austria, based on repeat and near repeat victimization. Crime Science, 7(1), 9. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6417393/
  3. Kunst, M., & Hoek, D. (2024). Psychological Distress Among Domestic Burglary Victims: A Systematic Review of Possible Risk and Protective Factors. Trauma, Violence, & Abuse, 25(1), 430-447. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10666482/